NEWS & EVENTお知らせ・イベント
LOVE+SERVE 〜ほんにかえるプロジェクト⇔タオラボブックス〜
*『ほんにかえるプロジェクト』とは?
2015年9月、「ほんにかえるプロジェクト」を受刑者の更正支援団体として設立しました。
今までに約400名の面識のない受刑者に約1万冊の書籍を送り、受刑者が有意義に刑期を過ごせるよう支援してきました。
読書を通じ人生を考え直すきっかけになればという思いで活動しています。
また、本を送った受刑者会員と文通することでひとりの人間として接し、寄り添うことで社会との接点を作れるよう努力しています。
*なぜ受刑者の更正支援をはじめたのか?
なぜ受刑者の更生支援をはじめたのか よく受ける質問ですが、まずは私自身も罪を犯し、13年の実刑を服役しました。それまでも収容生活を送り、そのたびに更生をしようとしてもまた再犯してしまうのです。
犯罪白書で見ますと、日本の再犯率は48%にも上ります。自分自身の更生のためにもこの問題を真剣に考える必要があります。
そして自分自身の経験と塀の中で見てきたものから導き出したのは、" 反省は一人でできても、更生は一人ではできない " という結論でした。この言葉は法務省矯正局のホームページでも使われているもので、本当にその通りと思います。
私自身は社会復帰時間(いわゆる娑婆にいる時間)を更新中です。それができたのは決して本人の意思だけではないと思います。家族や友人、そして支援者がそばにいてくれて、良きアドバイスをくださり、時には経済面も助けてくれたから、今日の私がいます。
これを一つのモデルケースと考え、世に広め、もっと多くの受刑者に社会から孤立せずに済むように支援し、より暮らしいやすい社会にしていこうという思いで、スタッフと共に更生支援活動を始めました。
- ほんにかえるプロジェクト 発起人・汪楠 -
*TAO LABより
汪楠さんはこのプロジェクトの名前の由来についてこう語っています。
『「ほんにかえるプロジェクト」の名前の由来は、本当の自分に生き帰る、本を通じて自分を変える、そんな願いを込めると共に「人間には自分をカエラレル自由がある」と信じています。』
とのこと。
なるほど、素敵な想い=LOVEと素晴らしい行動=SERVE。
留置場や拘置所、さらに刑務所に入った経験を持つ方は少ないでしょうが...実は〜私は二度、被害者となる方はお陰様でいませんでしたが自らの不徳のいたすところで、また、警察の横暴暴力で一度、計三回留置されるという体験をしました。お陰様で刑務所は未体験ですが、、、
いつか機会があったらそのおバカで未熟、とはいえ貴重な:)体験について詳しく語る時があると思いますが、外部との折衝はもちろんのこと、すべての自由を取り上げられた時、その環境下で書籍を読むという体験はとんでもないくらい深い感銘と気づき、また、肉体的には不自由ですが、精神的には大いなる自由と感謝を与えてくれること、実感しました。
未熟故の結果としてもそうなんですから、歴史に残る偉人たちが自ら犯した罪では無く、時の権力の暴力で囚われた時、その逆境の中で内側に生じるエネルギーがとてつもなくその方のさらなる精神の成長、意識の進化を促すこと、理解実感できます...まさしく、鋼の如く。
そんなプロジェクトの存在を知ったからには出版者(社)としてお手伝いしたくなるのは〜当たり前かと。
タオラボブックスは本を売りたいために、生活のために本を造っているわけではありません。もちろん継続するためには売り上げ+利益も必要ですが...
本を造る目的はこちらです
http://www.taolab.com/about/
凸凹未熟無知:)ではありますが、食の仕事をやり始めた35年以上まえからこの想いに関しては一切ぶれていません。
さらに本年より本格的に出版活動をやり続けようと決心したテーマはこちらです。
http://www.taolab.com/news/2021/11/post-19.html
今回、上記「日本語脳シン・ショ」シリーズの書籍は発刊されてませんでしたので、まずは「神の詩」と「WALK ACROSS」を要望のあった受刑者の方々にそれぞれ3冊+4冊、献本いたしました。
追記:「WALK ACROSS」を手にしてくれた1名の方より、嬉しいことに獄中より感想とアドバイスの手紙をいただきました。なんらかのプラスになった模様で出版冥利につきます。
追記 2:2023-1-12付けメールにて今回「神の詩」を手にし、読んでくれた方よりの感想が届きました。手紙を送るのでさえ不自由な獄中よりの一通...感謝です、ホントに!ありがとうございました。
追記 3:2023-1-21付けメールにて「WALK ACROSS」読んでいただいた方より感想が届きました。御礼とともに。アーサーホーランドさんの生き方に触れて、心に響く気づきがあったようです。本を通しての交流、よかった!
「獄中閑」は著者の川口さんが現役だったために、差し入れ無理とのことでしたが、堅気になったタイミングであらためて差し入れチャレンジ、2冊、届けてみました。
単なる1冊の本ではありますが、まずは塀の中で読書というTRIPを楽しんでいただき、さらに何らかのカタチでその方の「かえる」エネルギーの一助になりましたら...こんな嬉しい有り難いことはありません。
引き続き、この活動のお手伝い、させていただけましたら。