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本日の一冊
プラサードブックス(書店)の きこりさん〜渡辺眸写真集『遊行め』
*ゆ‐ぎょう〔‐ギヤウ〕【遊行】
[名](スル)
1 出歩くこと。歩き回ること。
「中川べりに―したり寝転んだりして」〈露伴・蘆声〉
2 僧などが布教や修行のために諸国を巡り歩くこと。行脚あんぎゃ。
*TAO LABより
西荻窪にあるプラサード書店(現 ナワ・プラサード) は半世紀にわたる歴史あるオルタナティブな書店です。
『一時はカウンターカルチャーの拠点のように言われたり、ある時は精神世界の本屋と思われてきました。それはある意味当たってはいるのですが、でも基本は、生きていることの謎を共有し、生きていることを祝福し、生きるハウツーを提供したい、と思って、身体と心と環境に良い本を並べています。』
ブログ・ナワプラサード・スタッフより
70年代初頭、小学校高学年から中学思春期の頃よりヒッピーや学生運動、アングラやART、ロック+フォーク、銀河宇宙や精神性、旅とTRIPにとても惹かれ、故郷熱海を離れ、日本を、世界を旅する前に、まずは都会に行きたいと願っていました...ネットも携帯もない時代、欲しい情報はヒトが持っていました(それは今も同じですが...)。都会はヒトが多いので。
今は緑+青、囀りや鳴き声、自然音のある田舎(故郷でもある伊豆暮らし)が最高で、コンクリートジャングル、人混み+騒音の多いところで暮らしたいとは思いませんが。
1975年、玉川学園高等部に入学、明倫塾で暮らすこととなりました。念願の、町田とはいえ、東京暮らし〜さらにこの学校、週休二日をその時点で実現しておりました。
休日は自分の興味のあることを探求+体験するためにカラダをいろんな所に運びました。
そのうちのひとつが1976年から始まった西荻にある「ホビット村」、八百屋さん+工房(数年前にクロウズ)+食堂+本屋さん+フリースペースがひとつの建物に集っていました〜現在、運営者が変わったり、名前が変わったりしていますが、このラインナップはほぼそのまんま。
半世紀前ですが、現代の全国に広がったオルタナティブ+コミュニティ型のショップのひな形になったとも思える場所でした。
AMAZONや楽天ブックスがない時代。
都会にしかない大型書店、スペースが広いので結果、在庫も多く、書棚を覧ることがネットサーフィンしているようなものでした。世界一の本の町「神保町」を始めとする個性的なラインナップの古本屋さん、その町の文化や風俗は古本屋さんに行くと判ります。
で、特にシビれちゃったのが新宿「模索舎」と西荻ホビット村にあった「プラサード書店」でした。そこはあまたのトンデモナイ量の本からセンスと意図を持った本のセレクトショップであり、また、流通していない本やマスではない、ミニコミといわれる〜その作り方手渡し方はいまでいうファンジンに近い冊子を揃えていました。
求めていた情報がそこに行けば山ほど、小さいけどだからこその文字の宝島でした。もう、それらの都会ならではの空間に行くことはある種の「旅」「TRIP」で、それが現在まで続く「生活観光」に繋がります。
思い出...長くなりました。
今回、ご紹介するのはその「プラサード書店」を運営していたきこりさん、当時何冊か出版もしていました。
現在は運営者が変わり「ナワプラサード」となっています。ただし、この本屋に宿る魂は変わらず、です。
きこりさんは現在、故郷でもある富士山の傍で暮らし、本年2024年、「PRASAD books」としてプラサード書店が出版者(社)としてあらためて再誕!〜「タオラボブックス」と一緒ですね、仕事より尊い道楽道:)、出版業ではなく出版、ARTな精神活動+カルマヨガとしてのひとり出版者。
リバース〜その第一弾がこちらです。
渡辺眸写真集『遊行め』
渡辺眸さんがここに記録している波動=生き方、考え方、遊び方〜またそれを体現しているお兄さん+姐さんの背中、追っかけ...凸凹珍道中、歩み続け、そして自分なりの「今」に辿り着きました。
この書籍にまつわるこんなイベントも行われるそうです。
きこりさんより〜〜〜
*講演会【新宿1968と渡辺眸】
講師
:William Marotti ウィリアム・マロッティ
(UCLA^日本文化センター^) 著書『Money, Trains, and Guillotines: Art and Revolution in 1960s Japan (貨幣、電車、ギロチン――1960年代日本の芸術と革命)』
:嶋田美子 (美術家^パフォーマー)
著書『おまえが決めるな! 東大で留学生が学ぶ 《反=道徳》フェミニズム講義』
2024年 12月 15日 (日曜) 18:00〜
ほびっと村学校 (JR中央線・西荻窪駅南口^杉並区西荻南3-15-3 3F)
会費:2000円 要予約(03-3332-1187^ナワプラサード^12:00〜19:00)
マロッティさんは、日本語が達者ですが、通訳を付けます。
眸さんの写真から何を読み解くのか、お楽しみに。
〜〜〜とのことです。
上記の転載した写真から思い出がまた...
稼業継いだ20代後半、C+Fコミュニケーションズが体系的に訳したニューサイエンス、トランスパーソナル、面白かったですね!その中心人物のひとり、吉福伸逸さんはその後ハワイに移住し、ハワイ好きの自分は何度も彼を訪ね、遊んでいただきました。
家業から離脱、熱海で1991年から5年ほど「TAORIUM」という自分なりの一人ほびっと村:)やっていた当初、それがあるピル(4階建て)の壁全面に「BE HERE NOW」からパクリ:)、アレンジした壁画を描いてもらい、そこにナナオサカキさんの「これで十分」という詞の英語バージョンを加えてもらった。
Just Enough NanaoSakaki
Soil for legs
Axe for hands
Flower for eyes
Birds for ears
Mushroom for nose
Smile for mouth
Songs for lungs
Sweat for skin
Wind for mind
足に土
手に斧
目に花
耳に鳥
鼻に茸
口にほほえみ
胸に歌
肌に汗
心に風
この壁画の後日談...この壁画にド〜〜〜ンとキリストが浮世絵で有名な富士山+駿河の波でサーフィンしている絵をメインで描いていましたが...1995年、麻原彰晃さん率いるオーム真理教がサリン事件を起こし〜キリストのつもりだった肖像が麻原さんにも見え...小さな町です、あらぬ噂が立ってしまったようで:)その後、消すことと。
トホホで、今思うと、とても恥ずかしい若気の至りではあります。