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本日の一冊
宇宙と歴史+物理と般若心経 〜佐治晴夫先生と...伊豆にて〜
*TAO LABより
ちょうど一月前、6月8日、熱川にて佐治晴夫先生ご夫妻とお目にかかりました。御年90歳になろうとしている先生はとても元氣で驚きました。
佐治先生、お名前は知っておりましたが、なんと、母校玉川大学でその昔教鞭を執っていたとのこと。
佐治晴夫プロフィール
1935年東京生まれ。理学博士(理論物理学)。
東京大学物性研究所、ウィーン大学理論物理学研究所、松下電器東京研究所などでの研究生活を経て、玉川大学、県立宮城大学教授、鈴鹿短期大学学長、学校法人享栄学園理事長などを歴任。
現在、同短期大学名誉学長、大阪音楽大学客員教授、北海道・美宙(MISORA)天文台台長、宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙連詩編纂委員会委員長。
量子論的無からの宇宙創生にかかわる「ゆらぎ」の理論研究や、1977 年に太陽系・外惑星探査を目的として NASA が打ち上げたボイジャーには、地球人類のタイムカプセルとしてゴールデンレコードが搭載されているが、その中に、バッハの音楽を収録することの提案などで知られる。
また、科学と芸術との学際的新分野、数理芸術学を提唱し、宇宙研究の成果を基に、宗教、芸術などとの対話を続けることを平和教育への架け橋と位置づけ、活動をつづけている。
これまでに、全国の700校あまりの小中高等学校で、「宇宙といのち」の特別 出前授業を行い、好評を得ている。また、キリスト教と仏教との共通点を数学的発 想で読み解くダイライラマ法王 14 世との公開対話は、大きな話題になった。日本文藝家協会会員。
このご縁を紡いでくれたのは薄羽美江さん。
彼女は東京と伊豆高原を拠点に、さらに熱川に学び合えるスペースを持っています。
この日、ここで佐治先生ご夫妻を迎え、薄羽さんと親しい方たちとの集いに、有り難いことに出会って間もない私を誘ってくれたのでした。
この日は先生が出演しているドキュメント(まだ未公開)〜それは令和のガイアシンフォニーと呼ぶことの出来る作品でしたが、それをまず鑑賞、その後、先生による講演が行われました。
どちらも内容、とても興味深く、また、感動をいただきました。
あえてご紹介しませんが、個人的には日本人の物理学や宇宙学、岡潔さんや藤原正彦さんの数学にも通じますが、ますます、「日本語脳OS」の特異性と素晴らしさを再認識いたしました。この時代、母国語として日本語で育ったこと、感謝です。
先生の著作は実は読んだことなく、で、その後、あらためてこちらを先ず手に取り、読みました。
夜の暗さ、光のふしぎ、そして人の喜びと悲しみ。科学の詩人・佐治博士が、ほのぼのしたマンガと素敵な文章で、相対性理論や量子論の世界から般若心経の空の思想へと駆けめぐり、星のカケラのぼくたちに宇宙と人生の秘密をそっと教える6つの授業。
マンガで読む14歳のための現代物理学と般若心経
262文字の中に記述された現代宇宙論のエッセンス。「ゆらぎ」理論の研究などで知られる物理学者が「般若心経」を科学のまなざしで読み解く感動の宇宙講義。
この宇宙に存在するすべてのものは、根源において同一であり、互いに浸透しあう相互依存の存在である。私たちの体もまた「自分以外」のもので構成されており、物質としての自分の体は、時々刻々と変化しているのに、なぜ、自分は自分であり続けられるのか――現代科学が明らかにする宇宙の様相を、「般若心経」を通じて考察する、著者のライフワークここに結実!
宇宙のカケラ 物理学者、般若心経を語る
ついつい難しく語られる般若心経...この世界、コトバにすること、ある意味、難しいのですが、とても腑に落ちる...頭ではなく腹に響き、沁み込みました。
オススメ!です。
これらにハマってしまったので:)先生の14歳シリーズ〜こちらすべて手に入れ、ボチボチ読ませていただこうかと思っております。
この日に出会った皆さま、薄羽さん、そして先生ご夫妻、ご縁、ありがとうございます。
ますます元氣に!!!この水の惑星でご一緒に学び+遊び、この生命を楽しみましょう。