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本日の一本

空想"レトロフューチャー"浪漫なこの二本の塚原重義アニメ作品『クラユカバ』と『クラメルカガリ』をチェック!

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作品の世界から抜け出てきたような塚原重義さん。

*TAO LABより
故郷熱海が復活したのはどん底死んでしまった街が時を経て、一回り〜〜〜
個人的には自分のセンスではダサくなってしまった故郷は...ちょい残念ではありますが、そこで暮らす家族や商いをしている街の方々にとってはお客様が多数来熱、もちろん、熱海っ子のひとりとしては大感謝ではあります。

たぶん、今回の熱海の復活は、今、残されてる「昭和レトロ」という...昭和元禄の残り香ともいえる、なんともなこのダサイ:)空気感が良い意味で懐かしく、また、新しく感じるような時代となったということだと思います。

で、なによりも「熱海」という漢字含めた響きが座布団1000枚以上の価値がると思います。他の名前だと、違うかと〜いかが思われますか?
自分も「熱い海=アタミ」というコトダマオトダマ、ネーミング誇りです:)

前置き、故郷から始まりましたが、この映画、二本、先日鑑賞いたしました。

まさしくレトロなタッチ、昭和というよりは戦前の昭和、大正時代明治末期を感じさせるような〜日本のフリーのアニメーション監督、アニメーター塚原重義 さんの作品。
原作・脚本も務めております。

こちら塚原さんの初めての長編アニメーション映画。
長年にわたり個人映像作家として活動してきた監督は、2012年に制作した『端ノ向フ』を第66回カンヌ国際映画祭のSHORT FILM CORNER部門に出品するなど、精力的に活動を展開してきました。
そして2023年、構想から10年を経て完成したのがこれら、『クラユカバ』と『クラメルカガリ』

経歴
・1981年東京生まれ。
・幼少の頃、特撮映画などに触れたことで映像に興味を持ち始める。
・中学〜高校時代、CGや実写の掌編などを細々と作る。
・大学時代より短編アニメーションの自主制作を始める。 WEBサイト「弥栄堂」を開設し作品を公開。
・映像制作会社に一年半程の所属後フリーランスに。自主制作を再開。
・2012年自主制作アニメ「端ノ向フ」が完成、各地の映画祭にて上映。
・以降、短編アニメを制作しつつ、SEKAI NO OWARIのライブ演出アニメやステージデザイン協力などを手掛ける。
・2024年、長らく構想していたアニメ映画「クラユカバ」、その派生作品「クラメルカガリ」が完成、2作品同時に全国公開。

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作品+監督の存在、今回の映画で知りました。
映画館でポスター観て、なんともなレトロ感覚に興味を持ち〜長編とはいえ、両作品とも1時間ほどのアニメ。

独特の色調とともに台本、台詞回しや環境背景はまさしく、レトロ。

さらにメカ等は過去の創造した未来が上手く混じっているという、レトロにフューチャー、さらにスチームパンクといった趣がつくという好きな世界観。

個人的にも幼少時代なんでか郷愁持ち惹かれていた「空想科学」「銀河浪漫」というコトバともに東映や松竹、日活とはまた違う東宝映画をも感じさせてくれるという作品世界でした。

二本続けて鑑賞したのですが、残念ながら作品内容的にはちょい物足りなさもありましたが...「今のニホン」感じさせてくれ、また、世界の方々の反応も踏まえ、興味シンシンな方の作品でした。


さてさて、、、「アタミ」と「塚原重義」〜時代の波動のひとつは「レトロ」ですね!

レトロとは:
懐古趣味のことをさします。 回顧を意味する「レトロスペクティブ(retrospective)」の略語です。
その対象はファッションや家具、ライフスタイルまでと幅広く、日本では数度にわたり「レトロブーム」が起き、大正末期〜昭和の高度経済成長前までを懐古することが流行しました。

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