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本日の一枚
うっとりとモダン、スピリチュアル、オーガニック〜美しい響きと聖なる音。叙情的、詩的、静けさ...プルナマシ・ヨガマヤ、素敵!!!
Purnamasi Yogamaya:Oh My Beloved
*TAO LABより
リトアニアの女性シンガーソングライター、マルチ奏者プルナマシ・ヨガマヤ.
インドの聖典では、Purnamasi Yogamayaは魂と精神世界を結びつける女神です。
"Purnamasi"とは、満月の金色の月、非常に優雅で慈悲深い人を意味します。 "Yogamaya"は、自分の心の中で精神的な現実と愛の本当の深さにつながる人を意味します。
そんなスピリチュアルネームを持つ彼女の2020年発売されたファーストを今回はご紹介。
ジャズやフォークを消化した程よいポップ・フィーリング、エレクトロニクスを交えたモダンな音響感覚、そして作品全体を貫く静謐さを際立たせる美しい歌等々、毛羽立つことのない細やかな感性が作品細部に宿ったお見事な内容。
リトアニア語、サンスクリット語、英語と3つの言語を用いた歌。
スピリチュアルなオーガニックな聖なるフォークソングをぜひ聴いてみて!
My Heart
Gopinath
Sewwt Love
Could i Sing You a Song
Small
Om Namo
Šventosios upės (The Holy Rivers)
*インタビューより〜抜粋
このアルバムを作っている間、実はほとんど音楽を聴いていませんでした。
これらの日々は私にとっての内なる探求の時間であり、人生で経験したすべての贈り物に対する感謝の気持ちを言葉にしたいと願う精神的な成長の年だったんです。
私が聴いていたのは主に"Srila Bhaktivinoda Thakura"のようなヒンディー語の伝統的なバジャン(祈り、歌)でした。マントラの音楽、祈りの音楽。例えば、「Šventosios Upės (The Holy Rivers)」という歌の中に、バジャンの一つである "Jaya Radha Madhava"の中の一節があります。それは、柊の川ヤムナがあるスリ・クリシュナ神の秘密の庭園についてのもので、そこは神が友人や最愛の人であるスリマティ・ラディカと遊んでいるところです。
このアルバムを書いている間、私は沈黙の中で多くの時間を過ごし、ただ自分の心の中から融合したメロディーと物語を聴くために過ごしていました。そして同時に、私はインドのキルタンの伝統に深く入り込み、学び実践する機会を得ました。キルタンはみんなで歌うもので、1人のミュージシャンがリードするとしても、観客全員が一緒に歌うものです。
こういう場合、日本の方は一緒に歌うのを恥ずかしがるのかどうかはわかりませんが、私たちリトアニア人は恥ずかしがることがあります。一般的に、音楽はステージやポップカルチャーになって、少し目的を失ってしまったように思います。みんなで歌わなくなって、コンサートはショーのようなものになってしまった。
このパンデミックが終わった後、世界を音楽と一緒に旅する機会があれば、一体感を持って歌う喜びをステージに戻したいと思っています。コンサートというのは、アーティストの話を聞くためだけではなく、歌うためにみんなが出会うものだと思います。
もし私が日本に行ったら、一緒に美しい歌を歌いませんか?
私自身、そして私が知っている多くの人々は、日本と日本の文化に深い称賛を抱いています。日本にはまだ失われていないものや価値観があって、それは私自身の音楽と人生の道が、音楽や瞑想、哲学などの伝統が息づく古き良き土地であるインドへと続いてきた理由でもあると思います。人間の本質の中にある、より深く、より自己中心的ではない部分を見つけたいという希望を持って。
日本のような繊細で美しい文化の中で、私のアルバムがどういうわけか自分の居場所とリスナーを見つけることができたことは、私にとって不思議で幸せなことだと思います。
これは、私の心への贈り物であり、喜びでもあります。