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本日の一枚

日本を代表する雅楽団体...東京楽所が奏でる「雅=情緒」 大和朝廷の音楽


New Years GAGAKU Performances/2021−1−9
~BUGAKU-HOE - The Sound of a Thousand Years~


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*東京楽所 (とうきょうがくそ)
代表 多 忠輝(おおのただまろ)
プロデューサー 野原耕二
顧問 岩波 滋

1978年宮内庁式部職楽部のメンバーを主体に創設。有職としての雅楽ではなく、芸術音楽としての雅楽演奏を目的として結成された。累代の楽人に併せて、民間の優秀な雅楽奏者も含めた現在、わが国最大規模であり、高い芸術性を有する雅楽団体である。
また、日本雅楽を継承する優れた楽師の育成の一端を担うことも、東京楽所の目的としている。

*TAO LABより
ここ数年、ご縁あってよく訪ねる奈良、今回紹介するアルバムは奈良に縁あるこちらを。

シルクロードを経た雅楽は、大和朝廷では式楽として最新の音楽でした。
奈良遷都千三百年=2010年〜奈良県奈良市付近にあった平城京への遷都から2010年(平成22年)で1300周年を迎えました。
現在の宮内庁式部に楽部はあるが度重なる戦禍や時代の流れに壊滅状態になり、当時の音楽を伝承するのは困難な状態です。
本作は、宮内庁式部職楽長を長年務めた多忠麿による指揮監修による、当時の大和朝廷の音楽演奏に触れることが出来る唯一の作品とのこと。

奈良で生活していた岡潔さんがいう「日本人の情緒」〜雅な音色音階音波を通して「情緒」あらためて感じてみてください!

奈良遷都千三百年 大和朝廷の音楽

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1.早韓神(はやからかみ)
986年に制定された。男性大合唱で、神迎えの喜び、古代人の神への信仰と感謝を表わす歌。

2.千歳〜万歳〜なお千歳〜なお万歳(せんざい〜まんざい〜なおせんざい〜なおまんざい)

3.縒合(よりあい)
神楽笛と篳篥(ひちりき)の二重奏曲。超絶技巧を必要とする難曲。古代の儀式に用いられた。

4.榊(さかき)
新天皇が即位し、初めて新嘗祭に歌う曲。

5.大直日合音取(おおなおびのあわせねとり)
6.大直日歌(おおなおびのうた)
743年の祭りに歌われた。

7.倭歌合音取(やまとうたのあわせねとり)
8.倭歌(やまとうた)
国振の歌舞に属し、大直日と対となる。江戸時代に再興したといわれる。

9.席田(むしろだ)
大嘗会の悠紀の風俗歌。

10.更衣(ころもがえ)
催馬楽の中でも最も美しい曲といわれる。

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