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本日の一枚
サティ...心地よい絶望...『Désespoir agréable』 by Ky
*TAO LABより
異端にしてクラシック、前衛であると同時に永遠の流行歌、詩的な音の響きと未来的な音間、、、エリック・サティ(1866−1925)〜たまらなく好きです。
20世紀初頭のパリ。モンマルトルの芸術家キャバレー「黒猫」に入り浸たる秘密結社"薔薇十字会"の専属作曲家。
人生の殆ど、彼は貧しく、パリから少し離れた屋根裏の部屋に住んでいた〜彼にとって人生はつらいものだった。『人生はいよいよ耐え難くなり、自分の土地に引篭もって、象牙の塔の中で過ごす決心をしました』とサティは自分について書いていた.
...絶望
1917年のコクトーが台本、ピカソが美術衣装を担当したバレエ『パラード』でやっと作曲家として知られるようになった。彼はすでに55歳。そして、若い次世代の作曲家達、フランスの六人組から時代の先駆者として認められるまでになったのだ.
...心地よい絶望へ
「(犬のための)ぶよぶよした前奏曲」「ひからびた胎児」「梨の形をした3つの小品」「官僚的なソナチネ」、タイトルからはなんだかヒカシュ=巻上公一さん、思い出しちゃいます〜:)
サティを奏でるアルバム、沢山ありますが今回ご紹介するのはこちら〜アラビックな、洒落た、こちらまさしく "時空を超え...旅する音楽" ともいえる作品です。
では〜良い旅を
Ky(キィ)は、パリ市立音楽院ジャズ科の同窓生、仲野麻紀 (alto sax, metal-clarinet, vocal)とヤン・ピタール (oud, guitar) によるユニット。
自然発生的な即興演奏を軸に、エリック・サティの楽曲を自由自在に演奏。『Ky』とは、フランス語でのフォネティック [ki] = Qui "誰" という意味と音を持ちます。
日本語のフォネティック [キ] にも、 たくさんの意味があります。木、気、季、希、樹、己、期...etc.