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HOLY LIGHT
" 出来事が神話となり、深い絶望が真の希望になる "と語った執行草舟さんの講演『第53回 三島由紀夫 憂国忌』にて
*TAO LABより
11/25日、53年前のこの日、三島由紀夫さんと森田必勝さんが憲法改正のため自衛隊に決起(クーデター)を呼びかけた後に切腹自決(自殺ではない)をしました。
この年、小学生だった自分にとっては「万博」の年であり、あらためて振り返ると「ハイジャック」や「シージャック」「交番襲撃」といった左翼陣営の過激な行動とともに彼らの中で内ゲバが起こり、精神革命が小我によりその後の崩壊自滅へと向かう年でした。
そんな時代の中でこの出来事は子供心ながらもとても記憶に残っています。
当時は、そしてある時まで三島さんたちの行動は「イカれてる」と否定以前に解りませんでしたが、時を経て、様々な経験とその咀嚼から今ではその行動のシン・イを探ること、積極的にしております。
この時の演説映像を一部アップ、とともにその4ヶ月ほど前の産経新聞に書かれた遺書とも云えるコトダマをあらためて転載(『サンケイ新聞』(夕刊)7月7日号)いたします。
『二十五年間に希望を一つ一つ失つて、もはや行き着く先が見えてしまつたやうな今日では、その幾多の希望がいかに空疎で、いかに俗悪で、しかも希望に要したエネルギーがいかに厖大であつたかに唖然とする。これだけのエネルギーを絶望に使つてゐたら、もう少しどうにかなつてゐたのではないか。
私はこれからの日本に大して希望をつなぐことができない。このまま行つたら「日本」はなくなつてしまうのではないかといふ感を日ましに深くする。日本はなくなつて、その代はりに、無機的な、からつぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、或る経済的大国が極東の一角に残るのであらう。それでもいいと思つてゐる人たちと、私は口をきく気にもなれなくなつてゐるのである。』
ー 三島由紀夫「果たし得てゐない約束〜私の中の二十五年」ー
本年、三島さんの作品や言動意識して掘ってきました。
で、このタイミングに乗り2023年11月25日の『憂国忌』、はじめて肉体を持って参加してみました。
会場では来年後半よりご一緒に横浜本牧チーボーさんとの書籍造る予定の山平重樹さんとも偶然再会いたしました。
三島さんと共にこの日、とてもカッコいい大人執行草舟さんが『永遠の三島由紀夫ーその最後の言葉より』と題した講演をするので尚更です。
有り難いことに今年に入ってから執行さんとのご縁もいただいております〜こちらに映像アップしてますが、あらためて彼の存在+著作を今後ご紹介したく。
執行さん、この忌の50回でも講演なさっています。
カズダマにもシビれちゃう:)私です、ビフォアー567の50回=半世紀の節目と共にアフター567の53回...ゴミとも読めるこの数字、廃棄物の「ごみ」ではなく、この「ゴミ=53」というオトダマ・カズダマ、言語が出来ないのですが特別な以前の体験と執行さんの講演参加繋がり、感慨深く...
では、執行さんのこちらをアップいたします。
執行さんが10代の時にマンツーマンで三島さんと語り合っていた体験とそれから30年後に腑に落ちた三島さんのこと、圧巻の講演〜ぜひ、ご鑑賞ください、オススメです。
第五十三回 「憂国忌」特別講演で参加します
第53回 三島由紀夫氏追悼の集い『憂国忌』
執行さんの講演は1時間20分位から始まります。
執行さんのコトダマと共にその後の女優村松英子さんのオトダマ、今でも内側で響いています。
三島さんの死後、自宅書斎の机上から、先ほど転載したサンケイ新聞夕刊の切抜きと共に、「限りある命ならば永遠に生きたい. 三島由紀夫」と記した書置きが発見されたそうです。
執行さんの講演タイトルとダブり...また、三島さんが念ったこと、実現していることと。
肉体は朽ちても精神は永遠...
「ヒト」は肉体ではなく「霊止」です。