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YAJIN LENS by 岩崎努
第14集:「星景写真撮影のメッカ」
(1)「星々と灯台と」
冬も終わりを迎えつつある3月。
下田市の爪木崎の駐車場は、車でいっぱいでした。
その大半の人が目指すのは、星空、特に天の川を撮影することです。
灯台付近は、三脚が林立する状態だったので、タカンバ海岸の手前の入り江で撮影しました。
ここからだと星空と灯台が、良い感じで撮れます。
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場所:下田市爪木崎
日付:2022年3月5日
(2)「ヴィーナスロード」
中央の明るい星は、金星です。
肉眼では、薄っすらと、金星が作る光の道、ヴィーナスロードが海面を照らしています。
月のない、新月前後の夜空ならではの光景です。
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場所:下田市爪木崎
日付:2022年3月6日
(3)「古代の輝き」
柱状節理側の海岸。
ごろた石で、足場が悪い海岸ですが、ここからも星空が綺麗に見えます。
この海岸は、江戸時代には伊豆石の採掘がされていたところです。
爪木崎は、今から7000年前に、縄文人が住んでいたところでした。
彼ら縄文人が観た夜空に思いをはせてみるのも一興かもしれません。
写真転載複製厳禁
場所:下田市爪木崎
日付:2022年3月7日
*岩崎 努 プロフィール
1963年4月生まれ。京都市出身。
上智大学文学部哲学科卒業後、出版社勤務、水泳のインストラクターなどを経て、同志社大学大学院文学部西洋史科に入学。
在学中に、イタリアのペルージア大学付属機関「古代社会研究所」に籍を置き古代イタリア民族「エトルスキ」の文明研究を続ける。
帰国後、病のため研究を断念、2013年11月に下田市に移住。
2016年に下田市の「第4回下岡蓮杖フォトコンテスト」にてグランプリを受賞し、写真家の道を歩み、現在に至る。