斑鳩編１〜法隆寺と厩戸皇子＝聖徳太子

＊TAO LABより
天理編１、天理編２ に続き...斑鳩編です。
今回の旅は奈良市に暮らす岡潔さんの遺族＝松原さおりさんに初めてお目にかかり、願っていた出版企画の相談を差し上げること。

とともに、このタイミングで気になっていたこれらの場所にリアルに肉体を持っていくこと...そして、その場所の物語に時空を超え、思い馳せ、繋がること...

京都から天理へ＋宿泊、翌日、奈良へ、さおりさんにお目にかかる＋宿泊、そしてその翌日、斑鳩に。
目的地は「法隆寺」、そして触れてみたかったのは「厩戸皇子＝聖徳太子」の存在。

法隆寺金剛力士像　阿形（あぎょう）

阿吽〜飛鳥時代のキン肉マン〜超カッコイイ、面構え！
一発で「邪」「魔」払えちゃう迫力。

法隆寺金剛力士像　吽形（うんぎょう）

＊厩戸皇子＝聖徳太子
日本が日本となる上でとても興味深い存在のひとり、5７４年第31代用明天皇の第二皇子として産まれた、厩戸皇子＝聖徳太子。５９３年に叔母の推古天皇（５５４‐６２８）が即位すると、わずか20歳で君主に代わって政治を行う摂政となり、蘇我稲目とともに天皇を中心とした国家の確立を図ったとのことです。

皇子は604年、日本発の憲法というか...近代憲法とは違い道徳的な規範が示されている十七条憲法を制定。その第一条の「和を以て貴つとしと為」は縄文から脈脈とつづく " 精神(精製された神性） " を言語し、大和である日本を日本たらしめたコトダマかと。

さらに二回目の随への派遣となる607年、有名な「日出ずる処の天子、書を日没する処の天子に致す」という書簡を遣隋使小野妹子に託し、送る...余談だが､当時、日本という名称は定まっておらず、倭国と称されていた。興味深いのはオトダマ的には「わ」であり、「倭」ではなく「和」とも日本語脳を通した文字では書ける。

日本人なら誰でもが知っているそんな皇子の活動の一つに「仏教の教え」を国をまとめるのに取り入れたということがあります。

この国に仏教が伝来した年には諸説ありますが、『日本書紀』には５５２年、『元興寺縁起』『上宮聖徳法王帝説』には５３８年とあります。今の日本人には想像も出来ないでしょうが、当時、外来の教えである仏教を容認するか否かで対立が起こっていました。幼いころから仏教を深く信仰していた皇子は同じく仏教に帰依した蘇我稲目と結びつきを深めたというのが一般に伝えられていることです。その後、稲目の勢力のはたらきかけによって、仏教は日本古来の神々とともに崇められる対象となります。

そして先の十七条憲法の第二条に「篤く三宝を敬え。三宝とは仏・法・僧なり」と仏教で重要視される「三宝」を大切にするようにと皇子は述べました。仏教では古くから時代や国を問わず、まずこの三宝に帰依することが仏教徒になる第一歩とされ、非常に重要視されてきました。

「仏」とは、さとりを開いた存在である仏さまのことをいいます。
「法」とは、その仏さまが迷いから脱するために説かれた教えのこと。
「僧」とは、その教えに従って生活をする仲間たちのこと。

それを具体的にわかりやすく云うと

「明るく」
「正しく」
「仲よく」

ということになると思います。
あらためて思い出したのは、この三つ「明るく・正しく・仲よく」〜自分が通っていた幼稚園のモットーがそれだったような？ もしくは小学校の低学年時に教えられたような??
どちらにしろ思春期〜10代に精神に植えつけられた玉川学園全人教育のモットー「聖真善美健富」へとシンカする言の葉であり、あらためて植えつけられた光のコトバのチカラ...恩に着ます。

個人的には「和」を尊び「明るく・正しく・仲よく」を生きれるよう日々生活することで、それは現代の「仏教」に所属し「仏教徒」に必ずしもなる必要はないと理解しています。

昨年、日本語脳シン・ショの一冊として出版した「神を超えよ！仏を超えよ！」というタイトルの〜神や仏を否定しているのではなく、キリストやブッタの存在を理解し、そのタイトルに込められたシン・イに共鳴してくれる方がひとりでも増えましたら〜とても有り難く。