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本日の一本

横浜黄金町の映画館・横浜日劇の屋上に事務所を構える私立探偵 濱マイク

*TAO LABより
ヨコハマを舞台としたトッポイ書籍造る上で、あらためこのトッポイ作品を〜


...『私立探偵 濱マイク』は、映画監督林海象による、同名の探偵を主人公とするハードボイルド探偵ドラマのシリーズの総称。
主演は永瀬正敏。映画3作が制作され、後にテレビドラマ化された。
タイトルはミッキー・スピレインのハードボイルド探偵小説『マイク・ハマー』シリーズを捩ったもの。 
主人公のマイクは横浜の下町、黄金町に実在した映画館・横浜日劇の2階に事務所を構え、妹と共に暮らしているという設定である。
なお、横浜日劇は2005年2月をもって閉館し、2007年4月に解体されたとのこと...


『我が人生最悪の時 THE MOST TERRIBLE TIME IN MY LIFE』 (1994)


『遥かな時代の階段を The Stairway to the Distant Past』(1995)


『罠 THE TRAP』(1996)

そして〜TVシリーズへ
濱マイク.jpeg

TVシリーズは12話。
僕らの時代なら『傷だらけの天使』『探偵物語』、探偵ではないけど『警視K』に連なるテレビドラマと言うよりは本編映画のような造り方。視聴者に媚びを売るのではなく、あくまでも追求という道楽にも通じる〜だからこそ、時を越えたカルト的な人気、価値のある心意気作品。

それぞれのエピソード毎に異なる監督が担当し、映画版の助監督や新鋭の映像作家が多数起用された。脚本家も全話異なっている。また、全話ともVTRではなく、当時の連続テレビ現代劇としては異例の16mmフィルム撮影で製作された。
これは映画人である永瀬がフィルムにこだわったことや、過去のテレビ映画へのオマージュも込められている。小道具にも凝り、タイトルバックにおけるタイトルロゴの色や絵柄も毎回変更されていた。
20年ほど前の作品だが、現在活躍しているさまざまな方たちの若かりし頃の姿と演技を思う存分楽しめるお宝ともいえるシリーズ、あらためて鑑賞。

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