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本日の一冊 本日の一本
Winny
*TAO LABより
著作権を無視した不法なコピーの温床であり、ウイルスによる情報漏洩の原因ともなってしまったWinny。しばしば非難の対象となるが、技術自体は評価すべきものだし、P2P技術の可能性を提示した存在とも言える。
ただし、哀しいかな現在の地球人類社会ではWinnyのみならず、あらたな発明、発見、科学の進歩はそれを使い利用する私たち人類個々の精神性により、とんでもない「毒」にも成り下がってしまう。金子さんの大きな失敗はこの画期的ではあるが未完成なソフトを当初から未熟だったり狡賢かったりする輩も含め、誰にも使えてしまうカタチでアップしたことだ。案の定、それらの輩は金子さんの夢を自分の唯物的な欲で悪夢に変えてしまった...また権力を持つ警察や検察、政治家や官僚たちは毎度のコトながら原因を治すのではなく、根本原因にいたらない誰かを磔することにより〜今回は金子さん〜自分たちの立場と辻褄を繕う。
金子さんは悪意を持ってこのソフトを公開したわけでは決して無いだろう〜個人的には交流あったわけではないけど、それは確信できる。この手の超天才はホント、大バカともいえる世間の常識を越えた無邪気で生きている方も少なからず居るということ、「情」で判るからだ。
2008年にサトシ・ナカモトと名乗る人物またはグループによってビットコインが発明され、その実装がオープンソースソフトウェアとして公開され、2009年に使用が開始された〜そのサトシ・ナカモトは金子さんでは?という伝説も...どうなんでしょうかね?
あの世に存在している金子 勇さん、バーチャルでは無くある意味リアルな、現在の闇の巣窟、魔的なネット空間の中でホワイトな光の戦士のひとりとして大活躍していただけませんか?そのためのメッセージ、先日送りました:)
次元を超え、ご一緒できること願い...この次元から、合掌。
映画:Winny
公開初日に観に行きました。
内容はもちろん、金子さん役をやった東出昌大さん、流石の演技でした。
実際の金子さんそのものとの評価も〜ネットで世間で...自業自得とはいえ、顔の無い大衆ともいえる、正義面しながら実はイジメでしかないダークなエネルギ集合体により過度のパッシングを受け、とても辛かったであろう彼の辿り着いた現在のライフスタイルとても興味あります。いつか、お目にかかって交歓したり一人です。
*コメント
家入一真(株式会社CAMPFIRE 代表取締役)
この不当逮捕が無ければ、ブロックチェーンの歴史は大きく変わっていたかもしれない。後に続くイノベーターのために、国家権力と戦い続けた一人の天才の物語。
西村博之(元2ちゃんねる管理人)
日本ではなぜ画期的なITサービスが出てこないのか?という質問の答えは、Winny事件、Coinhive事件と、技術を理解しない警察によって開発者が逮捕される事件が続いているのも原因の一つです。Coinhive事件が最高裁で無罪になったのは2022年です。
金子さんが裁判のストレスを抱えていないで長生きしていたら、面白いものを色々作っていたんだろうなぁ、、と思います。仮想通貨で使われている技術は、Winnyで使われた技術の発展したものだったりします。
映画を見た人が「若い技術者が委縮しない社会をつくるべきだ」と思ってもらえたらいいなぁ、、、と。
林 仁奎(LINE Xenesis株式会社 代表取締役CEO )
金子さんとビットコインの創始者「Satoshi Nakamoto」の姿が被りました。革命は既存の秩序をひっくり返すことを伴います。金子さんの遺志を継ぎ、P2P技術から発展したWeb3が社会に新しい一歩をもたらし、未来への革命を起こせるよう、あらゆる抵抗を超えていきたいと感じさせられました。とても濃い2時間をありがとうございました。
松山周平(THINK AND SENSE部長/プログラマー・ヴィジュアルアーティスト)
一部の才能の「創造」が一般の人の「想像」を超えたもの生み出したとき科学技術が発展し、社会の発展につながったということは、歴史的の中でも数多く登場します。
また、同時に歴史の中でもWinny事件のように、新しいものを受け入れられない体制によって、画期的な発明が阻害された例も多数あります。
Winny事件は日本のIT技術の発展を妨げることにもなった事件されていますが、本作品の扱うテーマはITのみならずより大きな社会の在り方について問うような作品だと思います。
金子 勇(1970年7月1日 - 2013年7月6日)
ソフトウェア開発者、情報工学者。
専門はオペレーティングシステム、シミュレーション環境[5]。東京大学大学院情報理工学系研究科特任助手を経て、東京大学情報基盤センタースーパーコンピューティング研究部門特任講師を務めた。
Peer to Peer通信を利用したファイル共有ソフト"Winny"の開発者として47氏というあだ名でも呼ばれていた。
2013年7月6日、18時55分頃に急性心筋梗塞のため、42歳で死去。
日本のインターネットを切り拓いた第一人者である村井純は、「金子さんの遺志が健全に羽ばたける世に治すことを硬い約束としたい」と金子の死を悼んだ。