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本日の一枚
偉大なる作曲家の深淵に迫る旅・・・河村尚子 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ・プロジェクト
*TAO LAB より
クラッシクには疎く、2019年10月公開の映画「蜜蜂と遠雷」にてピアノ演奏(栄伝亜夜演奏部分)を担当したことにより、河村尚子さんの存在を知りました。
で、お正月気分に浸りながらのデスクワーク=高橋巌さんの文章のテキスト化している時、このような文章に出会いました。
「...物理的なエネルギーは物質界における単なる現象に過ぎない、と考えるのです。もっぱら感覚の「実質」だけが存在していて、物質がまだ存在してないような世界、それが第三元素界なのです。そういう世界のことをイメージ出来るでしょうか。
目を閉じて、静かなところで、心の中でそういう状態をイメージするとします。目を閉じて、そして自分の好きな音楽、たとえばベートーベンのピアノ・ソナタの響きに耳を澄ませるのです。あるいは、今は亡き父が、昔自分に語ってくれたある場面を思い出し、一生懸命その情景に心を集中し、その時のお父さんの声に耳を澄ますのです。あるいは、未知の声が突然聞こえてきた時、いくら周囲を見回しても、そういう声を発するような人は誰もいない、という場面もあります。
そういう体験は既に一つの霊的な体験だと言えるかもしれませんが、それが真実の体験である、と思えるには、第三元素界があるということを知らなければならないのです。
第三元素界のことを考えられなければ、そういう体験はすべて、儚い夢の世界の一つになってしまいます。ですから人に話しても、何も客観的な意味がなくて、それはよかったですね、でも私には関係ありません、ということになってしまうのです。
しかし、第三元素界の存在を認めている者同士が、今こんな匂いがした、と話すと、相手はそれを別の世界からの一つの呼びかけではないか、と思えるのです。その点で話が通る人と通らない人とでは、宗教的な話をする時、全く違ってしまいます。第三元素界の存在を知らない人は、いくら奇蹟がある、という話をしても、きっと夢の中の話だろうとしか思えないのです。...」
ちょうどその前に肉体を離れた存在である父のことをあらためてこちらにアップしてました。
そして「目を閉じて、そして自分の好きな音楽、たとえばベートーベンのピアノ・ソナタの響きに耳を澄ませるのです。」という上記の文章に出会い、このタイミングでベートーベンのピアノ・ソナタを聴いてみたくなり、河村さんの下記、三部作に辿り着いたのです...
これを流しながら作業続け、無事、すべてのテキスト化、終了しました。
さて、校正とともに、装丁デザインに進む段階となってきました。この作業、とても大好きな段階です:)
今回の装丁は是非トライしたかった形、挑戦しようかと〜費用その分かかりますが、「日本語脳シン・ショくらしっく」ですから、また、ジェントル+モダンなな巌さんの作品ですから...
出来上がり、楽しみです!
宇宙に舞い上がれ HISAKOのベートーヴェン
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絶頂を極め続ける空前のピアニズムがぼくらをアッと驚かす
『ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ集②熱情&ワルトシュタイン』
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しなやかな身ぶりで、鋼のように構築されていく音楽のアーキテクト
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32曲のソナタ中最大の規模と複雑さで知られる第29番「ハンマークラヴィーア」のほか、後期の入り口にあって独特の深みが魅力的な第27番、それに各楽章に「告別」「不在」「再会」という表題が付された第26番の3曲。あらゆる音符がしなやかに息づき、気品ある歌心が聴く者の心を捉えます。