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本日の一本
ヒトラーナチスオカルト探求の合間にこちら観賞『アイアン・スカイ』『アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲』
*TAO LABより
ヒトラーがまだ無名だった時代、その出現と災禍を予告したオーストリア人がいました。
その男の名は人智学の創始者ルドルフ・シュタイナー。
ヒットラー〜ナチス〜オカルトをシュタイナーの存在とともにここのところ、探求、掘っています。
単純な善悪論ではないですが、20世紀初頭、シュタイナーが伝えていたこと、やっていたことに対してナチスを産み出すエネルギーとなる存在は相当嫌っていたと理解しています。
そのエネルギーに影響を受けたヒトラーや彼の常人を超えた行動の原点ともなる精神的指導者であったディートリヒ・エッカルトが目の上のたんこぶとして攻撃していたのが、同じ神秘主義の世界に生きたこのシュタイナーでした。
エッカルトはシュタイナーの暗殺を示唆し、判っているだけでも1922年には狂信的な配下により彼は二度にわたる暗殺の危機を乗り越えました。
シュタイナーは、ヒトラーが「唯一、完全に抹殺したい」人間であったとも言われてもいます。
その結果、偶然か必然か...シュタイナーが1925年に突然亡くなり、そのタイミングでナチスが表舞台に出てきます。
シュタイナーは1914年の第一次世界大戦が勃発した時に「戦争を起こしたのはダーク・フォースだ」と語っていました。
また、彼は現代史の中に2種類の霊的な力が激しく衝突するのを見、既に1917年の段階で、彼は講演の中で次のように語っていました。
「〈光の霊たち〉は今、人間にインスピレーションを与え、自由の観念と感性を、自由への衝動を発達させようとしている。
それに対して〈闇の霊たち〉は人種的、民族的な関連、血に根ざした古い衝動を現代に甦らせようとしている。人種、民族、血統の理想をはびこらせることほど、人類を退廃へ導くものはありません。」
さて...戦争の本当の本当の原因はなんでしょうか?
我欲や愛国心、主義や宗教、政治や経済、エネルギーやお金...全てが絡んでいるとは思いますが、そのもっと深いところにあるホントの原因は?
原因がわからなければ結果に対する対症療法=一時しのぎの解決は行えるでしょうが、根本的な解決とはならず...そして、歴史は繰り返す...が、いままでの人類社会だとあらためて認識します。
その上でさらに原因にいたるまで深く深く意識を外ではなく内に向け掘り進め、気づき、まずは正体を理解すること。
ヒトラーやナチスの活動を考える上で、オカルトともいえる思考や儀式、科学の影響を抜きには語れません。
また、それらの潮流は戦後、米ソに人材とともに流れました。
そこから生まれたシン・カガクともいえる驚きの成果も多数生まれたとのこと。
これらの探求は引き続き咀嚼し、ご紹介出来ましたら。
今回はヒトラーナチスとともに各種都市伝説+トンデモ話を多数組み込んだギャグ:)のなかにチョコッと、実は部分的には真実では?という隠し味を愉しめる作品を紹介します。
このレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」をもじった登場人物たち〜笑っちゃいます。
どんな人物かいるかは本編でご覧下さい。
低予算ムービーとのことですが、1979年フィンランド生まれティモ・ブオレンソラ監督のセンスと技術、なかなかかと。
■ 月の裏側に潜んでいたナチスが、UFOの大群を率いて地球を侵略するSFアクション。第2次世界大戦後、完全敗北したと思われたナチス第三帝国の一部のエリートは、連合軍の追跡を逃れ、密かに月へと逃亡。月の裏側に秘密基地を作り、復讐の機会をうかがっていた。それから70年が過ぎた2018年、ついにナチスの地球侵略が始まる・
『アイアン・スカイ』
2012年製作/93分/PG12/フィンランド・ドイツ・オーストリア合作
原題:Iron Sky
■ 月の裏側に潜伏していたナチスが、UFOの大群を率いて地球を侵略するという大胆な設定で注目され、有志から資金を募って製作されたことでも話題を集めたSF映画「アイアン・スカイ」の7年ぶりとなる続編。月面ナチスの侵略を退けた人類だったが、その後、自ら引き起こした核戦争によって地球は荒廃。それから30年後、人々はナチスが建設した月面基地で生き延びていたが、月面基地のエネルギーが枯渇し、人類は絶滅の危機にあった。そんな状況に胸を痛めていた月面基地の機関士オビは、地球の深部には未開の世界「ロスト・ワールド」が広がっており、そこに新たなエネルギー資源があることを知り、仲間とともに「ロスト・ワールド」へと旅立つが......。
『アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲』
2019年製作/93分/G/フィンランド・ドイツ・ベルギー合作
原題:Iron Sky: The Coming Race
ネットでは第三弾中国を舞台とした『アイアン・スカイ/ジ・アーク』が公開されるとのインフォを見つけましたが、どうなったのかな???