MAGAZINEマガジン
本日の一本
世界と触れ合って生き続けたい。死ぬ直前まで大騒ぎ。無の境地にたどり着きたいって思わない。by 田中泯
*TAO LABより
肉体+面構えが超洒落てます〜こんな気配、醸し出すじいちゃんになりたいものです:)
*田中泯
1985年、40歳の時には、ダンスを表現するための肉体を野良仕事で作り上げようと、山梨県の白州というところで「身体気象農場」を設立。
「僕の親父は農家のせがれでした。でも、次男だったので、継ぐことはできず、警察官になりましたが、本当は農業をやりたかったんだと感じたのですが、定年後狭い何坪もない庭で一生懸命、鶏を飼ったり野菜を作ったりするのを見て、短い間だったけれど一緒にやりました。どこかでの親父の夢の続きをやってあげたいなと思ったのかもしれませんね。最初は土地の人に認めてもらえず、ぼちぼち貸してくださるようになった。2年3年とたつうちに使わせてもらえる畑の面積が増えていくわけですよ。すでに跡取りが出てしまった家ばかりで、空いている土地はあり、実際に彼らの使ってない耕作地はどんどん増えていってる時代でもありましたから」
現在は1人で農作業を行い、にんじん、じゃがいも、玉ねぎなどさまざまな野菜を出荷している。赤に塗った軽トラックも自慢の一つだ。
「踊りの会場に持っていくのですが、あっという間に売れてしまいますね」。
ほとんど廃村と言っていい村にある古民家も自ら修復し再生した。
「今住んでいるのも梁(はり)が落ちたりしているところを骨組みから直した家などです。壊れそうなものを直すのが好きなんです。僕は家を持つのが好きじゃない。土地も家もいらないと思っていて、いまだに借り物です。いずれは農業だけで食っていけるようにしたいと思っています」
『名付けようのない踊り』
田中泯×犬童一心×山村浩
銀幕宇宙旅行するのが楽しみな1本。