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this IZU. COLUMN
TAO LAB の在る大室山〜火山と海と温泉と
*TAO LABより
個人的に好きな磁場は火山と海と温泉のある場所。
今住んでいるのは大室山のヨコ。溶岩で出来た土地の上で生活しています。
やはり、伊豆で生まれたからでしょうか?
こんな記事をご紹介〜
*伊東・大室山 マグマの動き可視化 内部を宇宙線で透視 世界初
静岡新聞 社会部 寺田拓馬
静岡大防災総合センターの小山真人教授(火山学)らの研究グループが、伊東市の大室山で宇宙線を使った山体の透視研究を行い、詳細な立体構造を明らかにすることに成功した。火山の内部を全方向から解析する研究は世界で初めて。今後、活火山の内部をリアルタイムで観測できるようになれば、的確な避難行動にもつながるため、科学者だけでなく防災関係者も研究の進展に期待を寄せる。
研究グループは大室山を囲むように10カ所の観測点を設けて「原子核乾板」と呼ばれる特殊なフィルムを地中に設置した。フィルムは宇宙から降り注ぐ素粒子「ミューオン」を記録でき、名古屋大が独自開発した高速フィルムスキャン装置を用いて山体の内部をエックス線撮影のように解析した。過去に他の山で観測点を3カ所設けた事例はあったが、小山教授は今回の観測結果について「驚異的な解像度。火山学者の夢が一つかなった」と成果を強調する。
解析によると、山頂火口の真下にマグマが上昇した通路がみられ、その後の増圧で割れ目をつくりながら3方向に入り込んだ跡があった。南側の火口や麓にある岩室山の溶岩ドームとの関係性も内部構造から説明でき、これまでは類推するしかなかった地中でのマグマの動きが可視化された。
解析を担当した東大地震研究所の宮本成悟助教は「観測ノイズの低減など克服すべき問題はあるが、今後は桜島や浅間山などの活火山で応用に取り組みたい」と意欲を示す。
県内には大室山を含む伊豆東部火山群とともに富士山があり、火山防災は重要な課題。小山教授は「富士山は噴火の歴史が長く複雑で、大室山の成果をすぐに反映するのは難しいが、将来的に地下の火山活動を即時観測する見通しが立った。実現すれば、防災上も大きな効果が期待できる」と指摘した。
<メモ>大室山 伊東市にあるプリンのような形をした標高580メートルの火山で、およそ4000年前に起きた噴火で誕生した。伊豆半島ジオパークの重要資産で、山頂に登る観光リフトがあり、火口の周囲を回ることができる。大室山から流れ出た溶岩は伊豆高原をつくり、相模湾に流れ込んで城ケ崎海岸も形成した。