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本日の一冊
AMETORA〜日本がアメリカンスタイルを救った物語
*TAO LABより
大室高原に拠点移してから、10代の頃よりず〜〜〜〜っと続いていた中毒ともいえる 笑 乱読読書生活から抜け、課題図書ともいえる必要資料をペラペラとめくる程度となっています。娯楽として読む本としては久しぶりにこの書籍を手に取りました。
感想〜ヤバい、超面白かったです、オススメ!
戦後、太陽族やみゆき族、またVANの黎明期等はのちに知り自分なりに紡ぎましたが、60年代後半、ヒッピー時代からは原体験として記憶していますので、若干の勘違い間違いはあるものの外国人であるデーヴィッドさんの驚くべき、掘り方、纏め方、感服いたしました。
日本人の用=美への取り組み〜道楽追求+職人気質、勤勉ともいえる国民性〜あらためて日本人に今生、産まれてきてよかった!!!
『AMETORA 日本がアメリカンスタイルを救った物語
〜日本人はどのようにメンズファッション文化を創造したのか?』
著者:デーヴィッド・マークス
1978年生まれのオクラホマ州生まれ、フロリダ州育ちのアメリカ人。
2001年にハーバード大学東洋学部卒、 2006年に慶應義塾大学大学院商学研究科修士課程卒。
日本の音楽、ファッション、アートについてNEW YORKER, GQなどに記事を書き、ウェブジャーナルのNEOJAPONISMEを編集。東京在住。
無味乾燥な事実の羅列にとどまらず、読みだしたらとまらない本書の面白さは、ハーバード大学の名門「ナショナルランプーン」出身の著者の筆力によるところも大きい。
*日本のメンズファッション史の決定版「AMETORA」
「WWDジャパン」デスク:林 芳樹
気鋭のアメリカ人ジャーナリストが戦後日本のメンズファッションの変遷に迫った「AMETORA―日本がアメリカンスタイルを救った物語」(デーヴィッド・マークス著、奥田祐士訳、DUBOOKS刊)は、服飾史というだけでなく、日米文化論としても示唆に富む。本書は2015年にアメリカで出版され、大きな反響を呼んだ。このほど満を持して日本語版が発売(2017年発刊)された。
戦後の日本は、アメリカ文化に強烈なあこがれを抱いてきた。メンズファッションにおいてはアイビースタイルやジーンズを徹底的にコピーしたり、アメリカ製の"本物"をたくさん輸入したりした。それが1990年代以降は、日本が作り上げた独自のアメリカン・トラディショナル――著者がいう"アメトラ"が当のアメリカに多大な影響を与えるようになっていく。アメリカのジーンズ業界では"タテオチ"という日本語がそのまま定着し、日本製のセルビッジ生地が最も尊重されるようになった。日本のセレクトショップの大量受注によって、老舗ブランドのメード・イン・USAが世界中で再評価された。裏原ブームは数十年後の現在、最前線で活躍する世界のイノベーターたちのバックボーンになっている。
最初は借り物だった文化が、探求熱心な国民によって本家が驚くような進化を遂げた。ここに至るまでの半世紀、どんなドラマがあったのか。
日本メンズファッションの開祖であるVANの石津謙介を手始めに、日本製ジーンズの嚆矢になったビッグジョン、カタログ文化を作り上げた平凡出版(現マガジンハウス)の編集者たち、ヤンキー文化への入口になるフィフティーズを仕掛けたクリームソーダの山崎眞行、一世を風靡したDCブランド、渋カジ、ビンテージ、そして藤原ヒロシやNIGOといったカリスマを生んだ裏原ブームまで、戦後の服飾史にさまざまな角度から光を当てる。断片的には知られた事実であっても、脈々と連なる歴史として描くことで、日本のファッションの独自性と普遍性を浮き彫りにすることに成功した...
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