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本日の一枚
トゥクマンの月のロマンセ〜Romance De La Luna
*TAO LABより
現役最強のカンタオールにしてフラメンコ界の異端児、ディエゴ・エル・シガーラ、現在はカリブ海ドミニカ共和国在住。
敢えてフラメンコの領分を飛び越えて、大西洋を跨ぎ、ラテン音楽世界の歴史的記憶を刻んできた、粋で渋い、オヤジさんです。シビレてます。
お気に入りのアルバムはたくさんありますが、今回チョイスしたのは、これ。
インド、ロマ、フラメンコ、アフリカ、ジャズ、フォルクローレ、ラテン〜情に響く音波。
・La Canción de las Simples Cosas
・Por una cabeza
・Romance de la Luna Tucumana
『トゥクマンの月のロマンセ〜Romance De La Luna』
Diego El Cigala
*商品説明
フラメンコ・ミーツ・フォルクローレ!カンタオール、シガーラの音楽の旅は、アルゼンチン・フォルクローレへ。
現代フラメンコ随一のカンタオール(フラメンコ歌い)、ディエゴ・エル・シガーラ。スペイン国内からはじまった文化~音楽の旅は、ベボ・バルデスと共演した傑作アルバム「Lagrimas Negras」やギジェルモ・ルバルカバやタタ・グイネスと共演した「Dos Lagrimas」でキューバを経て南米の最南端の国アルゼンチンにまで達しました。前作「Cigala & Tango」では、タンゴの巨匠たちを迎え全編タンゴ・フラメンコを展開していましたが、本作はフォルクローレに比重を移しています。とはいえ、タンゴも視野に入れているので、アルゼンチン音楽のルーツに迫りながらも新しいシガーラを聞かせてくれています。
取り上げた曲は、ユパンキ、ガルデルをはじめとした巨匠たちの名曲ばかり。それらを、いつもよりより抑制したヴォイス・コントロールによって、陰影に富んだ、アルゼンチンの広く起伏に富んだ大地とその歴史をも感じさせてくれる音群に仕上げています。また、バックもシガーラの抑制された声に寄り添うように演奏されています。特にトゥワンゲーロのマーク・リボーを思わせるギターが効果的で面白い効果を上げています。