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本日の一本
『凪のあすから』
*TAO LABより
先月、2013年〜2014年に放映されていたこのアニメ、はじめて観ました。
『凪のあすから』
前回紹介した『色づく世界の明日から』を制作したP.A.WORKS作品、監督はおなじく篠原俊哉氏ということ。さらにここ数年やはり感動させられたいくつかのアニメの脚本やシリーズ構成をしている岡田麿里さんが参加しているということで...遡って、この作品を。
海の世界のとある海底の村・汐鹿生(しおししお)に住む四人の少年少女たちが本作の主役で、陸の世界のとある海辺の村・鴛大師(おしおおし)に住む少年と二人の少女がもう一人の主役です。
恋とファンタジー、一部から二部へ、根っこにはさらにさらに深い物語も。
*Wikipediaより
かつて全ての人間たちが海の中で普通に呼吸し、生活を営んでいた世界があった。
だが、ある時を境として陸に上がって生きる人たちも現れ、やがて人の世界は海と陸に分かれた。
先島光、向井戸まなか、比良平ちさき、伊佐木要ら4人の少年少女は、海の世界の村落・汐鹿生(しおししお)で昔からいつも仲良く暮らしていた。そんな中、汐鹿生の学校が廃校になったため、光たちは陸の世界に上がり、鴛大師(おしおおし)の学校へ通うようになる。鴛大師の少年・木原紡との出会いや、鴛大師で古くから伝わる神事・おふねひきを実現させたい光たちの思い、光の姉のあかりが陸の人間である潮留至と恋仲であったことなど様々なことを経て、光たちは陸と海の人間の間にある溝と真剣に向き合うようになっていく。
そんな思いを抱きながら、陸と海の人間たちの心を1つにして、あかりと至の結婚がおふねひきと一緒に執り行われることとなる。
*Wikipediaより
あかりの結婚当日に起きた渦潮と共に、汐鹿生では冬眠が始まった。
それから5年後。冬眠以降、海の世界との交流が断絶した陸の世界では寒冷化が進んでいた。
汐鹿生の子で唯一冬眠しなかったちさきは紡の家で世話になりながら、渦潮に呑まれて行方をくらましたみんなの安否を気にしていた。光たちと同じ年となった潮留美海と久沼さゆもまた、あの時抱いてた憧れの気持ちをなくさぬまま、今を生きていた。
そんな巴日の日に、行方不明だった光が5年前と変わらぬ姿で発見される。光は眠っていた期間の記憶がなく、おふねひきは昨日の出来事に感じていた。
5年間ですっかり変わってしまった町や人々。それを目の当たりにした光は心の中で受け入れられずにいた。その後、要も5年前と変わらぬ姿で発見される。しかし、まなかは発見されなかった。ある日、海に落ちた美海は突然海の中で呼吸ができるようになった。美海、光、要はまなかを探しに海へ潜ると...
海+陸の人びととともにこのような存在がこの物語を紡ぐ上での縦糸に。
*Wikipediaより
◆海神様
うろこ様が海神様の肩甲骨の鱗だった頃の汐鹿生の守り神。容姿はうろこ様によく似ている。海神様への生贄として捧げられたおじょしさまにはとても同情し優しくしていたが、おじょしさまが自分に向けてくれる笑顔は陸に残されたおじょしさまの想い人へ向けたものだと感じていた。おじょしさまとの間で二人の子供が生まれ家族で幸せに暮らしていてもおじょしさまからの想いが自分に向けられたものだとは感じられず、おじょしさまは陸の想い人を忘れられないでいるのだと考えてしまうようになる。おじょしさまの想い人の元へおじょしさまを返してあげたいと思いつつもその想い人はおじょしさまが村人によって生贄として捧げられたことに絶望し命を絶ってしまっていたため、もはやどうすることもできないとあきらめてしまう。これにより誰かを愛する気持ちを奪ったうえでおじょしさまを地上で返すという暴挙に出てしまうが、すでに海神様や子供たちを愛していたおじょしさまは再び想い人を失ったうえに誰も愛することもできず、海には戻れず陸にも居場所がないという絶望を味わうことになってしまう。このおじょしさまの悲劇が全てのはじまりとなってしまっていた。
◆おじょしさま
おふねひきで使う人形。元々は生贄の女性を乗せて海の神様に捧げたのが始まり。
現在は本物の女性の代わりにおじょしさまと呼ばれる木彫りの人形を乗せるようになった、と第2話で担任の先生が語っている。
ちさき同様、生贄にされるまで惹かれていた陸の想い人を忘れられないでいた。一方で海神様にも心から惹かれており海神様や二人の子供達との生活も心から楽しんでおり、その気持ちはすでに亡き陸の想い人への想い同様に本物となっていた。それを陸の想い人への忘れられない想いであると勘違いした海神様が、おじょしさまから誰かを愛する気持ちを奪ったうえで地上へと送り返してしまったことが全ての悲劇の始まりとなってしまっていた。
◆うろこ様
汐鹿生の守り神で、自称「海神様の鱗」。若い男性の姿をしているが、口調は老人で年齢不詳。気まぐれに呪いをかけては楽しんでいる。
かつておじょしさまに想いを寄せていたが、海神様の肩甲骨の鱗だったため触れることも話しかけることも叶わなかった。悲劇のきっかけとなった海神様の経験から『誰かを想えば誰かが泣く』という残酷な現実を理解しており、後に光にもまなかへの想いや美海からの想いを通して自覚させる。光たちが起こした奇跡により、実はおじょしさまは陸の想い人を忘れていなかったのではなく、心の底から海神様のことを想うようになっていたことを知る。その想いを見誤った海神様が誰かを好きになる気持ちを奪ってしまったことがそもそもの大間違いであったことに気付き、時を超えておじょしさまにはっきりと想いを告げることができた。
*TAO LABより
うろこ様の存在と役割発言がとても興味深く。
『ハ、ハハハハハ!なんて愚かなんじゃ。神が聞いて飽きれる。海神よ、おじょしから愛する気持ちを奪っておきながら、その愛が、誰に向けられたものかは解らなかったと言うか』
『海神様、まっこと面白いですな、人間というものは。。。傷ついても、答えはなくとも、それでもひたすら足掻き、夢を見て、その想いが大いなる流れを変えることもあるやもしれん。。。』
上記など、ここのところ読み直し、あらためて感心感動とともに腑に落ち意識がスッキリするこの書籍で伝えられていることにも通じ。絶対ではないカミ〜とんでもない可能性のあるヒト...
先月、1月(実は人生はじめての経験でほとんど床に伏せていました。)のタイミングでこの本とこのアニメが"内なる世界"で繋がったこと、病にも感謝ですね、結果。