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本日の一冊

神の詩 バガヴァット・ギーター

*TAO LABより
昨年12月25日には『最終知識』を、そして1月1日には『トゥファラ 命の星への羅針盤』を紹介しました。

手前味噌となりますが、この2冊とともにもう1冊、綺麗な"聖三角形"を創るであろうこの書籍をあらためてご紹介します。

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神の詩 バガヴァット・ギーター
田中燗玉 :訳

『最終知識』では "精神" を
『トゥファラ』では "宇宙" を
『神の詩』では "神話" を
とおして
"聖真善美=絶対価値"について、人知を超えた光との共同作業で書き記されたものかと。

よろしかったら... "進化" のお供にこの3冊を携え歩んで観てください。


*この本を出版したいと思ったバックボーン~先生との出会い
きっかけは先生が訳された19世紀に生きたインドの聖者ラーマクリシュナの文庫だった。
「不滅の言葉」と訳されたこのちいさな本は実際はその何十倍もある大著のダイジェストだった。

もともとこの本はラーマクリシュナ・ミッションの日本支部より全訳が出ており、事前にそちらの方を読んでいた。労作ではあるが少々堅苦しくて、先生の訳と出会ってからは同じ内容にもかかわらずまるで生きているかのように登場人物が浮き上がり、動き、語っていた。
モノクロームの名作映画のような粋な真理探究の講談。景色は白黒だったけど、言葉は鮮やかで美しく、もうひとつのファンタージーSF映画のようですっかりはまってしまった。

とともに著者と翻訳者のつながりの大切さをあらためて認識した。
先生はインド学者ではなく、一介の主婦だが、なんのなんの翻訳とは一種の霊媒チャネリング能力だと思う。

感銘のあまり、どうしても先生に会いたいと思い、連絡先を調べた。
20数年前の話だ。当時は携帯もネット環境もなく、どうやって調べたのか記憶が定かではない。

その結果、幸運にも当時住んでいた熱海のすぐそばの小田原の小高い丘の林のなかにある老人ホームでダンナさまとゆったりとした老後の生活を送っていることがわかった。連絡し、突然にもかかわらず、快く会ってくれることとなった。

先生の写真や文面からとても上品な知的な女性を想像していたが、それ以上にテキパキとした、それでいてお茶目で可愛らしい、どこかひょうひょうとした雰囲気のおばちゃんだったので余計嬉しくなってしまった。

それをご縁にたまにお茶をカフェで一緒に飲む間柄となった。そして、先生はいつもそんな時、読んでいる娯楽推理小説の話をしてくれるのだった。

そんなある日、「先生、スピリチュアルな良い本をもっと訳してくださいよ」
とおねだりしたら即答で一言
「ギーター訳しちゃったからもうその手の本を訳すことは興味が無くなっちゃたのよね・・・」

一見普通の主婦に見えるが、もちろん普通の主婦なのだが、ちょっとそんじょそこらにいないトッポイおばちゃんだとまたしても感銘を受けてしまった。エベレスト南西壁冬季無酸素単独登頂を成し遂げた登山家が、今では裏山のハイキングを一番の楽しみにしているかのようだった。

それまでギーターはなんだか敷居が高くて読んでいなかったのだが、すでに絶版になっていた先生の訳によるギーターを出版した方(これはほとんど自主出版に近い形)に特別に分けていただいた。
ただし残念ながら自主出版に近かったので良書・良訳にもかかわらずこの本は一般の方が手に取る機会もなく、世に出ていないのである。

期待通りそこには翻訳にもかかわらず神聖な言葉の響きが残っていた。
感覚的で申し訳ないが、聖典の翻訳は意味を伝える事も大切だが、語感の響き~バイブレーションがとても大切だと思う。

そして先生は「この翻訳とともに他の世に出ていない翻訳原稿をすべてあなたにあげるから好きに使っていいわよ。」とおっしゃってくれた...その後、知り合いの出版関係者に話を持ち込むが、どこも良い返事をいただけなかった。「売れる本ではないから〜」ということ、で。

それから10数年後の2008年、AMAZONが出来、本の流通環境が変わった。また、有り難いことに当時若干の資金も持っていた。で、経験が無いにもかかわらず、日本語の持つ言霊の深遠な響きを感じる田中先生の訳を皆に紹介したいがために思い切って出版社を設立することにしたんだ。

それから10年、結果、日本の人口の1%のそのまた1%の方がこの本を読んでくれたことになる。
先生と読者の方に感謝です。

...肉体を離れた先生へ〜有り難いことですね!ますますお元気で!!

*PS 
『神の詩』との出会い〜と題して、TTクンがこんな一文も書いてくれています。

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