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本日の一枚

& ~愛の絆~

「最初に『&』(フランス語のet)なくしては、何ものも存在しないのです。見知らぬ人々と私との『&』、見知らぬ土地と私との『&』、まさに『&』とは全てを結ぶ絆なのです。リスナーはこのアルバムの歌の中に自分自身を見出してくれたら嬉しい。」
ージュリアン・ドレー

&愛の絆.jpg

&~愛の絆~
Julien Dore

「『&』という記号は、何かと何かを結びつける"絆"を象徴しているんだ。僕とオーディエンスだったり、人間と自然だったり。そしてジャケットは絆の象徴でもあり、鍵穴のようにも見える。向こうに光が見える扉のね。現在が暗い時代だとしたら、その扉を開けて光をもたらすのがアーティストの仕事だと思うんだ」
ージュリアン・ドレー

*「接続詞 『&』et 」について
2つの単語を結ぶのに et はよく使われます。ただ基本的に結ぶものは「同じ」でなければいけません。名詞なら名詞同士、動詞なら動詞、形容詞なら形容詞と言った具合です。単語と文を結ぶ事もありますが,これは特殊な例です。

結ばれる2つの単語の順番はとても重要です。

toi et moi (あなたと私)

例えば moi et toi とは言いません。フランス人も控えめな所があって、moi (わたし)は必ず、2つ目(3つ以上の場合は最後)に付けます。 moi et toi という人は、シチュエーションにもよりますが、よほど自己中な人だと考えられてもおかしくないので気をつけてください。他のペアでは、順番を交換しても全然問題ないものもありますが、これには気をつけてください。

〜とのこと。
だから「見知らぬ人々と私との&、見知らぬ土地と私との&」というように私があとについているんですね。フランス語全然知らないけど、フランス人の気質、お勉強になりました。

*ジュリアン・ドレ プロフィール
1982年7月7日、フランスのガール県アレスに生まれる。
ニームの芸術学校に5年間通ったのち、音楽にも興味を持ったジュリアンはバンドを結成し、往年のディスコサウンドをパンク・ロック風に演奏する。
2007年にTVの勝ち抜き歌謡ショー「ヌーヴェル・スター」に出演し絶賛を受ける。
さらに同年、ファッション誌「ELLE」によって、「今年最もセクシーな男」に選出される。
2010年アルバムデビュー。
2014年にはフランス最大の音楽賞「ヴィクトワール・ドゥ・ラ・ミュージック」でその年リリースしたアルバム「LØVE」が2014年度の最優秀アルバムに選ばれ、まさに、現代のフランスを代表する男性シンガー・ソング・ライターとしての地位を揺るぎ無いものとする。
2016年初頭、日本でも公開された映画「愛しき人生のつくりかた」のエンディングテーマ曲「残されし恋には」を歌って注目される。
なお、今回日本リリースの「& ~愛の絆~」は本国では4枚目のオリジナルアルバムとなる。

ではアルバムの中から2曲。

"Sublime & Silence"

"Le lac"

*TAO LABより
先日もDALIDAについてアップしましたが、今回も仏蘭西ということで。
余談ですが、初めて観た外タレ(このフレーズ、今でも生きてるのかな? 笑)は中学2年生の6月、東京厚生年金会館でのフランス人ミッシェル・ポルナレフでした。当時からいろんなジャンルの音楽に興味がありました。その時に熱海から小田原で小田急に乗り換え、初めてロマンスカーに乗りました。車中ではクリームソーダー(流石にビールは飲みません、当時はこんな苦いもの、なんでおいしいのかと思っていました。味覚、いつ変わったんでしょうか?記憶なし。)を飲みながら厚生年金のある新宿へ。13歳のマセガキにとってはダブルでのワクワク独り体験〜ということで、このTRIPも忘れられません。

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