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本日の一枚
American Sunset
ロックmeetsバレアリック
『American Sunset』
Jack Adkins
*内容紹介
知られざるアメリカのニューエイジ系シンガー・ソングライター、ジャック・アドキンスが1984年に発表した隠れた名盤。アシッド・サイケな音の空気感は、34年前のアルバムとは信じられない今に通じるモダンさが驚きで、アコギとエレクトロ/シンセのミスマッチ感が新鮮。
"Sunset Beach"
"Truth"
*柴崎祐二氏解説より
少年期よりガレージ・ロック・バンドで演奏活動を始め、その後も全米サーキットで音楽活動を続けてきたジャック・アドキンス。80年代に入りマイアミに移住しその地の風景に心を打たれたことをきっかけに、北米各地の夕暮れ(Sunset)の風景を歌い綴ったアルバムを制作することにした。歌とギター、リンドラム、そしてシンセサイザー(ローランドジュピター8)を中心に、ほぼ全ての楽器を自身で演奏し録音されたこのレコードは、当時はごく少数のみプレスの超激レア作。
まさに知る人ぞ知る存在だったこの盤の存在が知られるきっかけは、ダニー・マクレウィンとトム・コベニーというハードなディガーふたりによるユニット PSYCHEMAGIK が選曲を担当したヴァイナル・コンピレーション『PSYCHEMAGIK PRESENTS MAGIK SUNSET PART1』(2015年)に、アルバム・タイトル曲が収録されたことだった。
ジュピター8の独特の音色に80's的風情を強く吹き込むリンドラムの響き、そしてジャック・アドキンス本人のマンダムな歌唱が融合した世界は、まるでルー・リードとアーサー・ラッセルが邂逅したかのような至高のニューエイジ・フォーク作となっている。キラキラと海を照らすオレンジ色の黄昏のような音楽に、バレアリックな哀切が掻きてられる。
*TAO LABより
すばらしい音の波は宇宙の星々のように限りないほど沢山あって尽きず...SOUND TRIPという観光は「ここ=伊豆=いま」にいながら、一生楽しめますね!今回はこちらに同調着地。